トップページ > 飛蚊症(ひぶんしょう)の原因と対策とは

飛蚊症の原因と対策について説明しています

それでは、なぜ「ひぶんしょう」が起こるのか、原因とメカニズム、そして対応方法をご説明します。
「生理的な飛蚊症」 の原因について
生理的なものは、先天的なものが原因で、本来なら生まれたときになくなる硝子体の血管の残ることで濁って現れます。
また加齢による老化の症状は、硝子体の液体がゼリー状から液状に変化し、収縮して網膜が剥がされていくことで現れます。
具体的には、目は外から入った光を 「網膜」 に写して映像を結びます。しかしこの時、有害な紫外線を同時に浴びることになります。
この紫外線が網膜を通して目に入ると、硝子体中に【活性酸素】が発生し、 その結果たんぱく質や脂質が酸化されてしまいます。
やがて硝子体の組織を変質させ、飛蚊症が生じるのです。
有害な光
若い時や体の免疫機能が正常であれば、目に発生した 「活性酸素」 をすぐに分解する「酵素」が分泌されるので、硝子体の組織の酸化を抑え、飛蚊症を防いでくれます。
しかし年をとるごとに、この「酵素」の分泌が減少するため、組織の酸化を抑えきれず、その結果症状の発症となります。
最近では、生活環境の変化で若い方でも「酵素」の分泌が減少し、「ひぶんしょう」になる方が急増しています。
これらは”生理的飛蚊症”と呼ばれ、最も多い原因となっています。
目に発生する活性酸素
眼病の原因

飛蚊症が起こるメカニズムとは?

人間の眼球の大部分は、”硝子体”という「ゼリー状」の物体で中を満たされています。この硝子体は、99%が水分でできています。硝子体は、ゲル状の水分で構成されています。
光が”角膜” と ”水晶体”を通して入ってくると、この硝子体を通過して”網膜”に達し、映像を結びます。
ところが硝子体が老化やストレスなどの原因で劣化すると、硝子体の中の繊維組織が壊れ、行き場を失った水の塊が硝子体の中に浮いてしまいます。
この水の塊の中には繊維クズがあり、このクズの影が網膜に映り浮遊物 として見えます。
これがゴミや糸くずが見える飛蚊症の正体です。
生理的ひぶんしょう

飛蚊症の対策 〜 1

前途のように、原因の多くは「活性酸素」で、活性酸素を発生させる主な原因は「紫外線」です。
そのため、外出時には日光による紫外線から目を守るためにサングラスを着用したり、紫外線を発するテレビやパソコン画面の利用時間を減らすなど、少しでも「活性酸素」を体内に発生させないことが重要です。
活性酸素

対策 〜 その2

紫外線などにより生じた酸化物(原因となるたんぱく質や脂質)は、硝子体に対して大きな障害です。
正常な時は、酸化物を分解してくれる酵素が分泌し、除去するのですが、この酵素は加齢やストレスなどにより不足してしまいます。
ですから、現在の食生活を見直して、必要とされる栄養素を積極的に摂取することが大切になります。
緑黄色野菜
これにより徐々に不純物が融解して飛蚊症が消えていきますが、これには時間がかかるので、じっくりと腰を据えて取り組んでいくことが大切です。
酸化物の掃除